ゆめをたべてく

いろんな好きを掛け持ちする飽き性

『ストロベリーナイト サーガ』についての愚痴

ストロベリーナイトが再びドラマ化するという。

この記事はそのことに関する単なる愚痴だ。竹内結子さんが姫川を演じた『ストロベリーナイト』シリーズが大好きだった、原作も全部読んでブルーレイも全部持ってて、この作品群がまるごと本当に大好きだった私の、単なる愚痴です。

 

今度放送される『サーガ』の出演者はもちろん、制作に関わった人を否定したいわけではないし、サーガもとりあえず観るとは思う。でも、制作に携わる方々が人間で心があるように、受け取る私にも心があるので、それを吐き出したい。

『サーガ』を純粋に楽しみにしている人、批判や悪口は読みたくない人は、今すぐ「戻る」をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

ストナイ実写化、いや本当に、なぜこのタイミング?なぜこのキャスト?? 第一印象(?)としては「正気か???」と思わざるをえない。

二階堂ふみさんも江口洋介さんも嫌いではない。亀梨さんは、好きだ。応援している。それでも、彼らがこのそれぞれの役をやる理由がわからない。彼らで再び実写化しなければいけない理由がわからない。この企画が大勢の人の承認を得て原作者も通過してOKが出されて世に発表された理屈がわからない。

 

サーガの公式HPには「新時代の“姫川・菊田”コンビが誕生!」とある。

平成は確かに終わる。ただし前回の(もはやこの「前回」という言い方にもイラッとくるぐらいだ。勝手に「昔の」みたいに扱ってくれるなと思ってしまう。ここは単なる言いがかりに近いが)スペシャルドラマが2010年、連ドラが2012年、映画が2013年。映画から数えるとたった6年しか経っていない。「新時代の」と謳うほど、時は流れていないと思うのは私だけだろうか?

それに、二階堂ふみさんは現在24歳、亀梨さんは32歳。竹内結子さんが最初に姫川を演じたのが30歳、西島さんは39歳。「27歳の若さで警部補に昇進」という明確な設定が打ち出されている役を、それより年下で、他に特別この人でなければならないという要素がなさそうな女優さんが演じる理由はなんなのだ? ちなみに菊田は32歳の設定なので年齢的には合ってはいるのだけど、ジャニーズは若く見えるってことを忘れてくれるな。(まぁでも年齢の話をしてしまうと作品なんて作れないだろうけどな…) 

「新たな挑戦」とかよく聞くけど俳優女優に挑戦をさせるために私の好きな作品を利用してくれるなよ、と思ってしまうし、「原作ファンの想いに向き合って」ってのもよく聞くけど向き合うならもうそこに大好きな形があるので新しい形をお届けしてくれなくていいです…とか思ってしまう…。

私の中で姫川は竹内結子さんのあのビジュアルであり、菊田は西島秀俊さんであり、ガンテツは武田鉄矢さんであり、石倉さんは宇梶剛士さんであり、井岡は生瀬勝久さんだ。そのイメージが、記憶が、まだ鮮明に残っている。もう嘘でいいから二階堂さんが作品の大ファンでどうしても姫川玲子がやりたかったとか、そういうわかりやすくて納得のとっかかりになりそうな理由つけといてくれたらまた感想も違ったのかな…。

 

「リメイク」ということに関して、10年20年の時を経て、世代が変わり、ドラマを観る層が変わり、作品を知らない人が増え、もういちど新たなキャストで焼き直しを図ろうとするのはわかる。また、他の局や他の媒体で、同じ作品を別のアプローチで実写化するのもまぁわかる。

なぜ、同じ局で、同じ連続ドラマという媒体で、たった数年前の作品を、ましてやヒットと呼べる功績を残し多くの人の記憶に残っている作品を、リメイクするのか??????

 

話題性のためだろうか。確かに今回話題にはなった。私はジャンル別に複数ツイッターのアカウントを所持しているが、そのどのタイムラインでもそこそこ話題になっていた。一人の人間の趣味を反映したものだから複数とはいえ似た者が集まっているだろうが、それでも、一方で話題になったものが一方で全く触れられていないという現象はよく起きているので、今回の件はある程度広くの層で認知され、賛否両論とはいえ心を動かしているのは確かだ。

スポンサーになんでもいいから話題性のあるドラマ作れと言われたのか?

はたまたフジテレビの所持している権利コンテンツでまた使えそうなものがこれだったのか。

内容の質が担保されているから、ある程度の結果を見込めるからだろうか。ストーリーの面白さは保証されている。確かに、リメイクはそういった点での安心感は大きい。新しく、反応が読めない作品よりも、見どころや楽しみどころが想像できる作品は提供する側にとって安心だろう。

ただし今回のように“まだ”数年前と言っておかしくない作品のリメイクでは、その内容が中途半端にネタバレしている状態であり、「前作のドラマ・映画を全て観て原作も読んでいる人」「ドラマだけ観た人」「原作だけ読んでいる人」がごちゃまぜにいるような世界に提供するには悪いとこどりになってしまうような気がする。

サーガでは既に実写化された『ストロベリーナイト』『ソウルケイジ』、映画化された『インビジブルレイン』、そして前作映画後の時間を描いた『ブルーマーダー』をやるというが、連ドラ10時間だか11時間だかの時間と予算で描けんのか!?っていう気持ちにもなっている。比べられることは制作側も織り込み済みだろうから比べるけど、前回はSPドラマで2時間、ソウルケイジで3話、映画で約2時間。連ドラ1~8話で描かれていた、事件を追うごとに深まっていく姫川班の絆みたいなものや、姫川の過去や家族を含めた人物像、菊田との関係、……あの『ブルーマーダー』に辿りつくまでの気持ちを、描けんのか…????(あともう単純に『ブルーマーダー』めちゃくちゃ好きだから竹内さんと西島さんでやってほしすぎた…!!!ちなみに梓は私の中で大塚ちひろさんです。)

 

放送前からハードルぶち上げて、人気者を矢面に立たせて、本当にどうしたいんだろう。

花ざかりの君たちへ』も『デスノート』も早々にリメイクしていいことあったか!? あったかもしれないけどごめん私は知らないよ…。

映画とドラマでコンテンツが違ったデスノはまだしも(人気作が映画、ドラマ、舞台と次々メディアミックスされていくのはよくある)、『花ざかり~』は2007年版が平均視聴率17.04%、2011年版が平均視聴率7.1%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)である。私たち視聴者にとって視聴率はなんの意味もない数字であり面白いかどうかを測るものではないが、テレビ局にとっては「数字が大事」なんでしょう? あなたたちにとって“大事”な数字でこの結果が出ているのに、この数字の原因を探って「早々のリメイクは失敗する」というひとつの答えを見つけられなかったのか?反省材料にはしなかったのか?

 

あと前回の『ストロベリーナイト』はメインテーマをはじめとする音楽も素晴らしかったが、そこだけでも超えるってすごいハードルだと思うんだけどどうなんだろう。まさかあのメインテーマ使いまわしたりしないよね…???

 

 

 

私は冒頭に「サーガもとりあえず観るとは思う」と書いた。まぁそれでいいのかもしれない。だってエンターテイメントもビジネスだから。制作者個々の感情は置いといて、商業的な側面で言えば「売れるために面白いものを目指す」のかもしれないが、売れたあとの感想に必ずしも「面白い」「よかった」と思って貰う必要はない。話題になって、とりあえず観てもらって、最初だけでも数字をとって。アイドルを入れておけば、人気女優を入れておけば、どこかでかばい合いや自治が起きて賛否両論が「否」だけになることなんてないし、批判が多くたって「話題の」という文言は使える。一種の炎上商法だ。売名だ。でもそれでいいのだ、そういう世界なのだ、きっと。観てもらわなければ、知られなければ、良さも伝わらない。ストリートミュージシャン出身の歌手が、ストリートでやってた頃からの曲を軌道に乗ってから改めて発売したらバカ売れしたなんてエピソードはいくらでもある。全く同じものでも、売っている人の立場や売り方で広がり方は全然違う。「好きだ」という感情が生まれる前にはまず「知られる」必要がある。長年活動してきた人がある日突然“ブレイク”するのも、似たようなものかもしれない。

そして、作る側に「例え既存顧客からの批判が多くても新規ファン開拓が目的だから」と言われれば、既存顧客の立場で出来ることは何もない。最終的に辿り着いたのは、少しの悔しさと、諦めだ。仕方ない。

 

 

実写化というのは原作の広告であり、大規模な二次創作であると思っている。

広告なんだから、興味のないものは買わなければいい。二次創作なんだから、解釈違いも大いにある。

ストロベリーナイト』が好きな者として、『サーガ』が出来れば自分との解釈違いのない、作品の良さを伝えて広めるようないい広告になればいいなと思っている。『サーガ』が終わった時に「こいつ観る前こんなこと書いといて『サーガ』好きになってんじゃん」と、なることを、祈っている。

 

あ~でもやっぱり、『ブルーマーダー』、竹内さんと西島さんで観たかったなぁ。