ゆめをたべてく

いろんな好きを掛け持ちする飽き性

映画『思い、思われ、ふり、ふられ』 ※ネタバレ

由奈ーーーーーッッ!!!!!!!!
幸せになってよかったーーーーー!!!!!!!!!!!!

……というのが第一感想です。笑

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ということでふりふら観てきました〜! 公開まで長かった!
匠海くんのお仕事情報でふりふらやるって知った時、「まーた映画やんのかい!どんだけ公開待機作あんねん!!」と思ったものだけど、その現象が“長かった”と感じたこの1年以上ずっと続いてるのほんとやばいなと思う。ハイペースが過ぎる。なのでひとまず1本消化!って感じもあってなんか無事公開出来てよかったなぁ、という気持ちが出てしまった(いつも余談が長い)。

 

作品の感想行きますね。ネタバレします。原作は未読です。

 

 

 


 


 


 


この映画、ざっくり言ってしまうと、家庭(と将来)と恋のお話だった。親同士が再婚の理央と朱里、親が不仲で兄が家出中の和臣。その家庭を理由とした葛藤やもやもやを、恋という感情を通してお互いに救い合うような話。

 

で、とりあえず率直に言っていい?
親、クソすぎん???笑 (以下しばらく悪口なので読みたくない人小さい文字のとこ飛ばして)

葛藤やもやもやの原因、4人中3人、明確に親にあるのどうなん?? 乾家はまだいい、山本家よ、問題は山本家。ねぇ、なんでそのタイミングで再婚したの?????????????? これ原作で理由書かれてます??? 中3とか人間いちばんナーバスな時じゃない? しかもどっちかの仕事が転勤でそのタイミングで…とかでもなく、子供が同じ中学に通うくらい近くに住んでて、同い年で中3で男女で、あと3年待てば2人とも高校卒業するのに、なーーーぜこのタイミングで………………。子供へのダメージでかすぎやろ。「今このタイミングで」再婚しなきゃいけない理由ほしかった。
それでいて例えばこの親たちが、子供が年頃の男女であることを気にしないような豪快なタイプってわけでもなければ、母親が男の言われるまま従っちゃうようなタイプってわけでもなく。対等に話し合って「今再婚しましょう」って何でなったんや。で、母親はあからさまに子供にまで伝わるように男女であることを気にするとか何?? そりゃ朱里だって「じゃあなんで再婚したの!?」ってキレるわ。しかもどうしてもお互い離れたくなくて結婚したとかならあれだけど転勤きっかけで「離婚も考える」とかエーーーー!!!!その覚悟なしになんで再婚したーー!!!アメリカ行きの転勤の可能性があるかないかくらい、事前にわかるやん……。だからバツ2なんだろ!!とか思っちゃったじゃんか。ごめんて。

まぁいくらクソでも朱里や理央にとって親は親だし、劇中でも言ってたけど「子供だし暮らしていくには付いていくしかない」のが現実だし、親は親なりの人生も正義もあっただろうし、もしかしたら「両親揃ってた方が…」みたいに子供のこと考えて再婚したのかもしれないし、理央と朱里が学校でからかわれたりとかして傷付いたのも結果論ではあるんだけど、でももうちょっとなんか再婚に対して納得したかった。急なアメリカとかも仕事なら仕方ないけどむしろ「単身赴任でアメリカ行く可能性あるから日本で子供任せられる人と再婚した」とか、嘘でもそういう設定ほしかった(笑) 作品として、環境の理不尽さみたいなものから救い上げてくれた存在、みたいなのを描きたかったんだろうな~とも思ったけども、いや親がクソすぎるわ!!で大概の思考持っていかれた(笑) 

そんな中で由奈だけが(描かれてないけどおそらく)複雑な事情のない家庭で育ったんだろうなと思う。だから、と直結するほど心は簡単にできてるわけではないだろうけど、この映画においては家庭の事情=悩みみたいなところがあったので、バックグラウンドに抱えているもののない由奈が「素直」で「いい子」でいられたのは、他の3人のことを思うとちょっと切ない部分ではあった。特に朱里。

ただ朱里と理央、親の再婚で周りにやいやい言われてた2人にとって、「男子と喋れない」って言いながら和くんとは「幼馴染だから」って言える由奈のピュアさみたいなものは一緒にいるだけでずいぶん救いになったんだろうなと思ってて、男とか女とかじゃなくて、「朱里」と「理央」として見てくれる由奈は2人にとってきっと女神みたいだったんだろうな。和臣も、意識してたか無意識かわからないけど、殺伐とした家庭環境のすぐ近くに由奈の存在があってずいぶん癒されてたんじゃないかなぁ。それで言うと和臣自身も、理央が「双子じゃない」って言ったときに「あ、そう」くらいのリアクションで返してて、そういうの理央は嬉しかっただろうなと思う。

 

ここからそれぞれの関係性について。

 

理央と朱里

切なかった~~!!!ゆえに一番好きな組み合わせで、個人的にはもうちょっと掘り下げたかった!!!!!
というのも、中3の理央が告白しようとした時点では、朱里も多少なりとも理央のこと好きだったんじゃないのかなと思っていて、完全に両想いとまで行かなくても、告白されて嬉しいとか、とりあえずオッケーしとく、くらいには好きだったのかなと。わずかでも恋愛感情があったからこそ、家族になったとき心配されることに過剰に敏感になったりしてたのかなとも思うし、あの時点でLINEが来て「告白されるかも」って思うくらいの関係性は築いてたわけだし。(ここらへん原作でしっかり描かれてたらごめん、全然違ったらもっとごめん)
朱里も多少なりとも理央のこと想ってた中で、理央へ気持ちより家族を壊したくない気持ちを優先させた朱里、めちゃめちゃ切ない。親だけじゃなく理央にまで嘘ついて、呼び出しのメッセージも「なかったこと」にして。しかも理央は朱里が隠して気付かせなかった気持ちにそのまま気付けずにいるからな……。朱里が自分で選んだ道とはいえ孤独な努力すぎて苦しい。
だからこそ個人的には、朱里の思いを少しでも理央が知ったのならこの当時の2人の想いを成仏させてあげたかった。言わせてあげたかった。理央に「好きだった」って、朱里に「ありがとう」って言わせてあげたかった。言葉にしたら終わりだっていう気持ちもわかるけど、言葉にして消化できることもあるのかなと思ってしまって。まぁあの2人にとってはキスと「ごめん」「許した」は、かつてなかったことにされた告白のやり直しの儀式になったんだと思うけど、あくまで個人的には、あの日の告白しようとした理央と、それを聞きに行こうとした朱里、両想いだったはずの2人の気持ちが、一瞬でも通じ合ったことをお互い知りながら過ごした時間がほしかったなと。…というか私がそんな2人が観たかったというだけだが。最初で最後のデート、たった1日だけの恋人。
まぁよく考えたらこれからも姉弟として同じ家で暮らすんだし、なんなら一生の付き合いになるわけで、「優しい嘘をありがとう」で十分気持ちが通じてて、本人たちが言葉にしないことを選んだならそれがベストなんだけどね。

あとこれはもうもはや「理央」ではなく匠海に対しての感情になるんだけど、もうちょっと朱里と理央がぐちゃぐちゃしてキタムラタクミの切ない顔を観ていたかった!!!!!!!(笑) ごめんこれは完全に私的なあれです。「匠海くんの役今度こそ相手も死ななそうだし幸せになって良かった!」と思ったものの、もうちょっと朱里に惹かれてて苦しんでてほしかった~!笑 (よくよく考えたら『春待つ僕ら』とか結構幸せになってたはずなんだけど、どうも不幸みのあるキタムラタクミが好きなんやな私は)

もはや中の人の話になるけどビジネスパートナーたくみなみ激推しなので、この2人には今後とも定期的にお仕事してほしいです。ただ、「死なない・別れない・がっつり恋人」とか観たいといえば観たいんだけど、なんかある意味「死」と「姉弟」っていう究極の「唯一無二」みたいなやつやっちゃってるから、どんな関係性も勝てなさある……。いっそ30代とかで不倫とかやる?時代劇で駆け落ちする?朝ドラか大河ドラマの主人公とパートナーとか?(めっちゃ求める)


理央と由奈

「好きです、だから私を振って」ってめちゃめちゃよくない!? しかもそのあと「私だけ楽になってごめん」とか言うじゃん……。由奈~~~~~!!!!!!!!!!!(泣
そしてここでちゃんと「ありがとう、でもごめん」って振る理央も好き。自分の気持ちに正直で相手にも誠実でとてもよい。ここのあのレンガのトンネル(?)のシーンめっちゃ好きだったな。

由奈は理央のこと「王子様」だと思ってた描写があったけど、きっと理央にとっても由奈はイメージ的に白馬に乗って助けに来てくれた女神みたいな存在だったと思う。叱ってくれて、朱里への想いに縛られてた自分を変えてくれて。理央が自分の中でしっかり朱里への想いにケリつけて次に進めたのはほんとによかった。

文化祭で告白しようと走り出して、一言目に「お礼が言いたくて」とくる由奈にほんと心摑まれる!!!!!! 「頑張れたのは理央くんのおかげで、そんな今の自分の方が気に入ってる、だからありがとう」ここの台詞めっちゃよかった。
(絵本の中の憧れの)王子様が(現実世界でも)王子様(の姿で恋人)になるんだよな~~!!! この展開めちゃくちゃよかった~~~! 最初にあの絵本開かれた段階で「匠海に似てね?」と思ったから種明かしされたときはちょっと笑ってしまった。あの絵本ちょっとほしい(笑)

由奈がどんどん明るく可愛くなっていくの、でも心の綺麗な部分は全然変わらないの、すっごくよかったな~。ほんと女神……。


和臣と朱里

「ここではないどこか」を求める感じ、めちゃくちゃ青春!!!!
しかも「ここではないどこか」なんてない、ここと同じ、っていうのがまた切なくてリアルでよかった。自分が変わらないと、変わらないんだよな。逃避しても現実の地続きには現実しかないんだなぁ。

この2人はずっと両片想いだったので、最終的にお互い誤解が解けてよかった! この2人に関してはほんと、意思疎通!!と思ってたので(笑) こじらせてたよね~~~ほんとに……。それこそ“誰も傷付かない選択”をしちゃう2人で、自分が我慢してなんとかなるなら、我慢しちゃう。先手を打って、話を遮って、防御態勢に入っちゃう。それは彼らがこれまで生きてきて得た学びではあるんだろうし、そうしないと自分を守れなかったところもあるだろうけど、そのせいでほんっとこの2人はすれ違ってた…! 言いたいことは言え、人の話は最後まで聞け!!笑
でもそうやって似てる2人だからいろんな気持ちを共有出来て、わかりあえて、支えあえるところもあるんだよな~~。変に最後まで名字呼びのまま呼び方が変わらなかったのも、2人の「一見明るいけど心に壁作ってる」みたいな性格を表してたような気がして、この2人が両想いなのを確かめ合って、少しずつお互いの壁を崩していくのが見たくなった。原作読もう。

和臣が「映画撮る仕事したい」っていう話からの、あのラストシーンからの『115万キロのフィルム』はずるいよねぇ……。心の中で「和臣ーーーーーーーッ!!!!!!!」って叫んだもん(笑)
まぁでも、乾家、夢のこと親に話したとして子供に聞こえるとこでバチバチに喧嘩してた親が「映画の仕事したい」を素直に許すんか?とも思ったしむしろ許さなくあっておくれ、勘当するくらいであってほしい(筋的に)。それをまた頑張って乗り越えてほしいし、場合によっちゃ親を捨てたっていいと思う。自分の気持ちに向き合った和臣がどんな選択をするのか。原作読もう……。

続きが気になる関係という話で言えば理央由奈よりこっちの2人の今後がめっちゃ気になる。


和臣と由奈

この幼馴染よかったな……。朱里と理央が、親が再婚せずあのまま付き合ってたら、この2人たぶん将来なんとなく結婚してたと思う。(超適当な想像)(幼馴染ラブ大好き)(でもこの物語ではお互い全く男女として意識してないの最高によかった) 
和臣のDVD捨てられたことが由奈から朱里に伝わるところが、この2人の幼馴染としての関係がちゃんとある感じしてめっちゃ好きだったよ…。


理央と和臣

エレベーター前、「…の?」のシーン好きすぎる~~~! この男同士の友情もとってもよかった。さっきも書いたけど親のことを気にしない和臣に理央は救われたと思うし、和臣まじでいい奴。一時は理央と朱里の関係を勘違いしてたけど、勘違いしてる間もヘタに姉弟なのに!?とか思わずに2人の気持ちを尊重して友達でいたんだよな~と思うとほんといい奴……。
屋上のシーン、理央ぴょんお前、自分のぐちゃぐちゃがなくなったからって人に鋭いこと言いやがってwと思ったけど、こうやって朱里→由奈→理央→和臣って誰かが誰かの、そしてまた違う誰かの背中を押したり、気持ちをほどいたりしていく物語なんだな~と気付いた。ふむ。うまくできてる。


朱里と由奈

お互いにないものをちゃんと認めて尊敬しあっててすごく素敵な関係。朱里が由奈に向く羨ましさが変な嫉妬とかにいかないところが朱里もめちゃめちゃいい子。ドロドロしない。
夏祭りの準備してるときの「頑張ろうと思って」とか、文化祭の「告白されて嬉しかった」の由奈が可愛すぎたぁぁぁぁぁぁ!!! 「自分が変わったのは理央くんを好きだからだ」って改めて気付いて伝えに行こうとするのまじ眩しい方の青春すぎてもう……。そしてここで「私羨ましかったんだ」の朱里は切ない方の青春。めっちゃいい。朱里が由奈のピュアさを羨ましいと思いながら自分を変えられない感じめちゃくちゃよくわかるというか、もどかしくて、弱くて、それを全部自覚しちゃっててぐるぐるするの、ほんと青春だ~!!! ある意味コンプレックスだし、ある意味希望とか願望だったりね。もちろん由奈も、明るくて堂々としてる朱里のこと憧れてただろうし、そんな風になりたいって思ってたところもあっただろうしね。
アメリカ行きの話で家に教科書持ってくる由奈がほんと女神発揮でたまらんわな。由奈と書いて救いの女神と読む……。

そして最後に、2人の浴衣姿、美しすぎたッ……!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「いいじゃん」どころではない美の暴力でしたわ。欲を言えば男子も浴衣着てほしかったけどあの家庭環境じゃ和臣は浴衣買わないだろうしな~~~!!! 次の夏祭りはダブルデートで4人浴衣着るんだよ……。

 

4人について

さっきちょっと書いたけど、4人がみんなお互いに作用しあって、誰かが誰かの背中を押して、気持ちをほどいて、救って、救われて、それぞれに「思い、思われ、ふり、ふられ」の存在や気持ちがあって、とにかく「青春」だった。切なくて、複雑。いろんな理不尽や圧倒的にどうしようもない現実がある中で、救ってくれた人に惹かれて、その想いが結果みんな叶ったの、とてもよかったな。きっとこれからもたくさんの壁はあるんだろうけど、4人がどうか自分の人生を幸せに生きられる選択ができたらいいなと思う。

みんなが幸せになる方法があればいい
誰だって傷つきたいわけじゃない
なるべく笑って過ごしたい
いつだってそのための選択をしている

この最初の台詞が最後にも出てくるんだけど、雨から朝焼けで、切なげな印象から明るい印象に変わってたの、よかったな。そこには気付いたけど、台詞言ってた人が変わってたのは気付かなかったので、次観るとしたら気にしてみようと思う!(というかここらあたりの監督のツイート見ながら映画観たいw 円盤出たらやろう)

 


以下、余談というか、感想に入れられなかった思ったこと箇条書き。

・服装の季節感がまじで全然よくわからんかった。ずっと。春夏秋冬ごちゃまぜだった。図書館の理央暑そうだし、クリスマスの朱里、足とかめっちゃ寒そうだった、朱里ちゃんあなたが暖かい格好をして!?と思っちゃった(おばちゃん)
・てか理央ぴょんのあのイケメンしか似合わん私服何!? よくわからんタートルネックにロングジャケット………あと真夏のニット帽(実はプロモーションで見てたときからオオン……って思ってた)。まぁ新しいファッションについていけないこちら側の問題だと思うんだけどw
・理央くんというかやっぱり映画館で聴く北村匠海の声よすぎる
・「俺こっち」「俺の彼女なんですけど」ハイありがとうございまーーーーす!(こういうときのちょっと息抜いたような匠海の王子様イケボいいよね)
・吾妻くんめっちゃええ子やったな……吾妻くんを推したいよ私は。理央と由奈が付き合えたのは悲しいかなきみのおかげだ。吾妻くん、きみも幸せになれよ…!!
・突然現れて的確に急所ついてくる朱里の元カレよ…! 刺さったわ~~ダメージでかい。ある意味理解者すぎてすごい。
・山本家、クリスマスに娘一人残してどこ行っててん、仕事? あのケーキ本来どうするつもりだったの?
福本莉子ちゃんが時々どことなく土屋太鳳ちゃんに似てるときがあってTAOTAK思い出して懐かしくなってた
・結局朱里はアメリカに行ったの? とりあえず原作読めばいいですか??
・エンドロールの生写真くれ。

あとところどころ、やっぱ少女漫画を実写化したらあかんなって思うシーンがちらほら。あかんっていうか、元々実写化は盛大な二次創作だし大規模な宣伝だと思ってるところもあるから実写化絶対反対とは思わんけど、少女漫画の世界のキャラはその世界がいちばんしっくりくるし、いちばん魅力が生きるんだよな~~!!!当たり前だけど! 特に王子様みたいなキャラとかファンタジックな台詞とか突然の接触ただしイケメンに限るやつ)があるものは、現実でやっちゃうとあれなんだよやっぱり。いくらイケメンが言ってもおんセクハラぁwってなる。こればっかりはnot for meな話なので白字にしてみました。いろんな都合で普通に見えてたらすみません。

 

相変わらず長くなりましたがまた何かの感想でお会いしましょう。
ではでは。