ゆめをたべてく

いろんな好きを掛け持ちする飽き性

DISH// 4th FULL ALBUM 『X』 感想

『X』、め~~~~っちゃくちゃいいな!???

格好いいし強さがある。アルバムを出すたびにメンバーが制作に携わる比率が高くなっているような気がして、提供された曲を歌ってるDISH//ももちろん好きだけど、彼らが今、伝えたいことや作りたいものをこうして受け取ることができるのはとてもファン冥利に尽きるなと思っております。

ではいつものように曲ごとに感想をば。

 

タイトルと作詞作曲者名(表記)はこちらからの引用です。

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1.ルーザー  lyrics : 北村匠海 music : DISH// arrangement : DISH// & 川口圭太
「大人になってまぁ……」というのが最初の感想でした(笑) 前回のフルアルバム1曲目『This Wonderful World』とはガラリと変わった色味というか、タイトルも「ルーザー」であるように、どこか「底」とか「暗い」イメージがある。でもそこから立ち上がろうとする、上を睨みつけるような強さを感じる楽曲だなと思う。
ラスサビ?の

宣戦布告を致します。
僕と戦う人居ますか?
それじゃ、正しさを糺しに行こう
何度倒れようとも

がめちゃくちゃ好きで、ここで改めて、「誰か」に向けて歌ってるんだなと。大衆に向けての言葉から、少し焦点が絞られるというか、「みんな」じゃなくて「あなた」に向けて歌ってる感じというか。
「糺す」には「正しいか否かをはっきりさせる」って意味があるらしくて、「正しさ」がなんなのかよくわからなくなりそうな世の中へ投じたい曲なのかなと思うけど、その“世の中”は結局"誰か"であるひとりひとりの集まりでしかないってこともこのラスサビ部分から感じられるような気がする。別にそう重く受け止めてるわけでもないけどなんとなく、コロナ禍で目立つようになった「〇〇警察」とか、コロナ禍の前から散見されたネットでの中傷、特に正義の名のもとに悪とされた人をみんなで寄ってたかって責めるような社会の在り方を考えさせられるなと思ったし、彼らは芸能人として常にその渦中で生きてる人たちなんだなと改めて思いました。 (あと途中の「ハッ!」みたいなとこで和田アキ子さん思い出したの私だけじゃないよね…?w)

2.QQ  lyrics : 橘 柊生 music : JQ(Nulbarich)sound produce : JQ(Nulbarich)★Nulbarich提供×橘柊生ディレクション
『Loop.』大好き芸人からしたらかの柊生大先生の新作なので好きじゃないわけないんですよ。好きです。
これを2曲目に持ってくるセンスは私には絶対なくてシビれる……。めっちゃいい、この緩急めっちゃいい。
情報入れずに聴いてたときは匠海くん好きそうな感じやな~癒されるけどこじゃれてんな~~って思ってた。柊生大先生ディレクションと知って納得。まじでだいぶ好きです、コレ。ここ数年匠海くんに感化されてこういうゆったりポムポムしてる雰囲気の楽曲も聴くようになってて、最近も新たにre:plusさんを見つけたりしてたから、こういう音がまろやかな曲が“気分”だったんですよ~~~ありがとう柊生大先生……。匠海くんの声もまたいいんだよ、ゆったりだるっとした歌声もまたいいんだよまだ聴いてない人は『Loop.』も聴いてくれ……。

3.ニューノーマル  lyrics & music : 長屋晴子(緑黄色社会) arrangement : 板井直樹 & 山本隼人 ★緑黄色社会提供×矢部昌暉ディレクション
あ、J-POPぽい曲きたな、と思ったらタイアップかつまーくんディレクションで「ナイス!」みたいな気持ちに。あと個人的にあんまり声の聴き分け得意じゃないんだけどこの曲はまーくんのコーラス?(「他の誰でもなく~」のとことか)がしっかりまーくんだ!ってわかって楽しいです。
この爽やかさはある意味「若手アイドルバンド」的にも見えるDISH//のその側面を表してるようなんだけど、歌詞の内容や曲の疾走感、後ろに流れる反骨心みたいな雰囲気がなんとなく初期のBUMPを思い出させて、BUMPガッツリ通ってきた人間なのでそれも踏まえて、すごくいいなって思った。「出ていけよノーマル」って歌ってるのにタイトルが『ニューノーマル』で、新しくなるけど結局「ノーマル」であることからは逃れられないのね!?という因果な感じも好き。

4.猫 〜THE FIRST TAKE ver.〜  lyrics & music : あいみょん arrangement : DISH//
猫様様ですよほんと、いやほんとさぁ、、誰が2020年あんなことになって2021年こんな風に年越すと思ってた? パシフィコ横浜にいた2020年1月の私に、というかDISH//本人たちに言ってやりたい。「今年レコード大賞とるよ」って。コロナがあまりにも大きな予想外すぎて他とは比べ物にならないけど、でもほんと、(物理的に)会えない間に猫に連れられてえらい遠くに高くに行ってしまったような気がするよ……。まぁそれでいいんですけどね。元々ドームにいるちっちゃいのを双眼鏡で追ってる距離感がちょうどいいんですよ推しっていうのは(すみません入りがJオタなもので)
で、このTFTのよさはもう、よさです。言葉で全てを伝えられるならこの世に音楽など生まれてはいない。とりあえず聴いて。1億回再生おめでとう、えっと現時点で、いちおく、ななひゃく、ごじゅう、よんまんかい………1億700万回って何回????(ってこれを書き始めたのが2/24で、2/28現在で1億950万回まで増えててわらった。いやまじで、すごない?なにこれ??)

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5.あたりまえ  lyrics & music : 北村匠海 arrangement : DISH// & 宗本康兵

切な…! 「ねえ知ってる?」に続く季節の移り変わりや時間の経過の描写が、「君」がもう同じ時間を過ごせる世界にはいないことをひしひしと伝えてくる……。リアルさというか、なんだろう、ヘルシーな生々しさというかそういう、これは物語の世界の歌ではあるんだけど、人間の温もりを感じる歌だなと思う。さすが彼女を失いがち映画のトップスターだね……(?)
令和の『瞳をとじて』に認定します。

6.Seagull  lyrics & music : 新井弘毅 arrangement : 新井弘毅
『あたりまえ』からの落差がすごいんだけど最高にすきです。
いやこれはね、『愛の導火線』の系譜を継ぐ、絶対にライブで聴きたい1曲ですよ。と思ったら制作新井さんでもうほんと大好きって思った。新井さんのDISH//に外れはないんだ……。いやもうこれ絶対コールしたいもん。歌いたいもん。「胸が騒いだ」「待ち侘びていた」の辺りとか、「トゥルトゥトゥルトゥ」とか「cure cure cure」とかもはやファンのためのパートでしょ!??? ライブで大合唱したい。あーーライブ行きたいな~~!!!!
ライブ盛り上げ三銃士(JUMPer、カマソ、愛導 ※個人的見解)の座が脅かされる日も近いかもしれない。数年後、この歌はみんな歌えるのに愛導とかI’m FISHとかの振りやコールが揃わない現場を経た古参ファンが「新規増えたね……」って呟くところまでセットです。(?) 

7.rock'n'roller  lyrics : 北村匠海 & 橘柊生(Rap) music : DISH// arrangement : DISH// & 川口圭太
アルバムひととおり聴いた第一印象でこれがいちばん好きだったんだけどまさかのDISH//作詞作曲でアガっている。まじか。
イントロからバチクソ格好いいやん何これ。ベース?エレキギター??ベース…!!?!??DISH//でベースがいい曲聴くとどうしても「あぁぁぁぁ!!!!泣」みたいな気持ちにならん?)ほんで歌い出しのやや気怠げな歌い方が色気ありまくりでやばいな。
ヘドバンしたいよねぇこれはヘドバン曲だよね。『Seagull』からのこの流れまじ最っ高なんですわ。やばいわ。あとこの曲は炎の特効で見たい。ガンガンに火を焚いてほしい。
ほんで歌詞がめっちゃいい。歌詞、めっちゃいい。今の芸能界とそれを取り巻く世界に投じたい。まさに「ロック」って感じだな~~最高だな~~~~。今のDISH//が歌うっていうのもまたなんかいい。うまく言えないけど、いきがってる雰囲気と、実力(とか人気、知名度)をつけた彼らだからこその説得力。そのバランスがこの曲にバチっとハマってる気がする。今、歌うのがすごくいい。

8.NOT FLUNKY  lyrics & music : 新井弘毅 arrangement : 新井弘毅
ミニアルバム『CIRCLE』を飛び越えて、祝アルバム入り。この曲はコニファーの記憶と共にある。あのコニファーもういろんな意味で幻のように思えるな。
ダンスが楽しいしPVも楽しい。「ダンスロックバンド」というアイデンティティを消さない彼らが好きなので、楽器弾きながら踊るのどう考えても大変だとは思うけど今後ともどうか細々とでもいいから続けてほしいなと……!
あと「笑うのも 傷つくのも 自分で決める」って歌詞がめっっっちゃくちゃ好きで、たまにふとした瞬間に思い出して元気付けられたり、なんかこう、生きよう、って思う(笑) 基本的には明るくて楽しくてわちゃ!ってしてる曲なんだけど、このフレーズが芯とか核になってて実は自分を律して鼓舞するような歌詞だなと思ったりします。

9.君の家しか知らない街で  lyrics & music : くじら arrangement : くじら ★くじら提供×北村匠海ディレクション
そもそも曲のタイトルが「くじら」だと思ってたんですよなぜか。だからなんかくじらっぽいゆるやかで大きな曲線っぽいふわふわしたイメージの歌だなぁと思って聴いてたら「くじら」はタイトルじゃなかったんですね失礼しました…!
北村匠海のこういう声聴いてるだけで泣きそうになるなと思う。この曲の中を揺蕩う孤独感、寂寞が声に乗って聴いてるこっちの心の中にも入り込んでくるような。
街とかモノの記憶が「君」に紐づいている感覚ってなんかすごくよくわかるなと思うし、どうしたらいいのかわからなくて途方に暮れているうちに時が経っていく落ち着いた焦りみたいな気持ちが身に覚えがありすぎてうぅ~~~ってなる曲です。(「うぅ~~」ってなんだw)

10.僕らが強く。  lyrics & music : はっとり(マカロニえんぴつ) arrangement : はっとり(マカロニえんぴつ)& 宗本康兵
フォロイーさんの「アルバムの中にあると明るい曲に聞こえる」というツイートを見かけて最初はそうかな?と思ってたけど、曲が終わりに近づくにつれて光の方向へ歩いていくような景色が見えた気がして、あぁ確かに明るい曲に聴こえるなと。
イントロがすごいすきですこの曲……。そしてこのフレーズが曲中後ろの方でずっと流れてて、なくなると同時にサビでドカーンと曲調(?)が変わる爆発感がいい。背中を押してくれるような力強い曲調、そして最後はまた最初のループするフレーズに戻ってきて、優しさと強さのバランスが素敵。
歌詞全体見てて気付いたんだけど、1番の始まりが「愛は落としものだ 誰かの落しものは今日も(中略)僕や君が拾ってたりする」、2番が「愛は見つかりましたか?」、これってつまり「拾った誰かと出会えましたか?」ってことかな? この曲全体通して「僕ら」「笑い合って」って歌ってて、ひとりじゃないよ、誰かと生きていくんだよ、っていうメッセージに溢れてて、うん、いい曲だなぁ。

11.未完成なドラマ  lyrics : 松尾レミ(GLIM SPANKY) music : GLIM SPANKY arrangement : 亀本寛貴(GLIM SPANKY) ★GLIM SPANKY提供×泉大智ディレクション
『僕らが強く』で一区切りというか、少し終わりっぽさが見えたところでもう1ギア上げてくれる感じのイントロがとても好き。そして次の『バースデー』に繋がる歌詞。この素晴らしい流れよ。
『rock'n'roller』で感じた感情と似たような気持ちを抱いたんだけど、どちらの曲も「自由に生きていこうぜ」みたいな、なんだろう、とにかく「生きていこうな」感をすごく感じるというかまぁ言ってしまえば「死ぬなよ」っていうことをすごく伝えたくなる時世に生きてんだなと思った。この曲はまた10年後とかに今よりもっと大人になった、なんなら20年後とかちょっとおじさんになったDISH//にも歌ってほしさある。格好いい大人の曲だなと。
あと大智くんディレクションとのことで、作詞したわけではないだろうに大智くんっぽいなと思ったし、でも曲調は私のイメージの中の「大智くんっぽさ」ではなかったので意外性もあって、面白いなと。というかディレクションみんな意外な感じできてて、これまで私の抱いてきたイメージとは一体…?ってちょっとなってる(笑)

12.バースデー  lyrics & music : 新井弘毅 arrangement : 新井弘毅 & 村山シベリウス達彦
イントロのこの爽快感、空が広がる感じはちょっとだけ『This Wonderful World』を思い出させるんですよ……と思ったら新井さんじゃん…一生ついてく……。
軽やかで明るさもあって、でも強さもあって、ん~~~いい曲だな!!! オーケストラのゲーム?の曲だからか、あんまりDISH//の曲にはない楽器の音がする気がする。(わからんけど!) ドラムとこのクラシックっぽい音のコラボ感がすごい面白くていいな。
PVの4人がただ光の中で歌ってる構図、ちょっとだけ『Starting Over』を思い出させて、これもまたひとつの「再出発」の歌なんだなと思った。(あとPVで下向いて不敵な笑みを浮かべてるまーくんがいたような気がしたんですが気のせいですか?サイコパス役やりませんか???)

 

全体感想。
『ルーザー』から始まり『バースデー』で終わるの最高か。
このアルバムを通して彼らの、いくつもの“負け”から立ち上がり生まれ変わったような気骨を感じる。
バンドとして10年の節目、その節目の数字であるX、そしていろいろな出会いとの掛け合わせの×、これまでの10年間の繋がりを消すことなく、これからまた新しいDISH//が見られるのだなと思わせてくれる素晴らしいアルバムでした……!

ほんとにほんとにいいアルバムだと思うし、今の時代を反映してる曲たちだなとも思う。名曲は色褪せないけど、できれば「今」聴いてほしいアルバムだなと個人的には思います。ぜひともみなさまよろしくお願いします。(?)

完全生産限定盤、まだあるらしいよ……!

www.sonymusicshop.jp